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夢がない、目標がない、そんなアナタへ

就職活動をするのに「夢（目標）がないので、とりあえず大企業に入っておこう」と考える学生が多いそうです。

①夢（目標）がない

②とりあえず大企業に入る

この２つについて考えてみることにしましょう。

 

夢や目標がハッキリと定まっている人。いいですね、素晴らしいです。その人は、その夢（目標）に向かって、それに早く近づけるような企業に就職すればいいですものね！

ん？ちょっと待ってください。その夢（目標）に早く近づけるような企業って、どうやって見つけるのでしょう？誰かそれに近い夢（目標）を達成した人にアドバイスをもらってそれに従うなら、それはそれで悪くない気もしますが、それもせずに「ここに入るのが夢（目標）を達成する近道だ！」なんて自分で考えて決めるのは危険そうですね。だって、やったこともなったこともないのだもの。

 

さて、それはいいとして、夢（目標）の無い人がどうすればいいか？の話をしなければならないのでした。

 

「夢（目標）がない」それって普通だと思います。むしろ「夢（目標）がある」って人を疑います。だって、まだ仕事もしてなくて会社に入ってもいない人が、何を（どんな夢を）描くのでしょう？野球をやったことが無い人の「ホームラン王になりたい！」「三冠王を目指します！」という思いにどれだけの意味があるのでしょう？

 

〈言ってみる〉ことに「価値」はありそうです。自分の口から発することで自分自身考えるし、本当にそれを実現したいのかを自問自答することができるから。それで〈やってみる〉のステージまで行って、〈できちゃった〉りしたら最高です！

なので、夢（目標）がある人は堂々とそれを口にして〈言ってみる〉、大いに悩みながら、何かを始める〈やってみる〉ことをお勧めします。

 

さて、夢（目標）が無いのが普通だとしたら、どうやってそれ（＝夢（目標））を見つけたり、無いなりに頑張ったりしたらよいのでしょうか？

 

そこに最高のアドバイスがあります。

 

それは、「他人(会社)の夢(目標)を聞いて回りなさい」というアドバイスです。

誰か(どこかの会社)が描く夢(目標)に、もしあなたが賛同しそれを一緒に実現したい！と思うなら、それがアナタの立派な夢(目標)です。その実現のために必死に生きてゆけばいいのです。

自分で描いた夢。他人が描いた夢。それに何の違いがあるのでしょう？「それを成したい！」真剣にそう思えたなら、誰が考えたかなんてどうでもいいのです。自分が着る服、食べる料理、使うパソコン、乗る車、が自分以外の人が作ったものでも「自分のもの」であるのと同じように。

自分自身が考える夢(目標)を持つこと(だけ)が素晴らしい！だなんて誰が言い出したのでしょう？それはそれで素敵なことだし、決して悪いことではないけれど、誰かがつくりだした(言いだした)夢を、それを良しとする人たちと一緒に叶えてゆこうとすることは、それと同じ、いや、それ以上に尊いことだと思います。そうやって作られたのが、「会社」という存在であり場所なのです。

「会社に入る(就職する)」ということは、その会社の夢(目標)を共に実現しようとすることであり、自分が「夢(目標)を持つ」というのと同じことなのです。

さあ、就職活動は、自分の夢(目標)を探す活動です。こんなに楽しい活動はありません。

もうお分かりと思いますが、夢(目標)が無い人は、それの明確な会社、それを明確に掲げる会社、に就職することをお勧めします。
会社の規模がどうとか、知名度がどうとか、全く関係がありません。どの会社に入るかで人生が良くなったり悪くなったりすることはありません。そんなことより、何倍も何十倍も大切なことは、あなた自身が「いいね！」って思う夢(目標)を持って生きることです。それが「幸せに生きる」ということです。

大きな(たくさんの社員がいる)会社は、それだけデッカイ夢を持っている会社ですから、素晴らしい会社です。でも、その夢をあなた自身が「叶えたい！」って思えないのなら、その会社に入ることはお勧めしません。いや、そんな会社には絶対に入ってはならないのです。

「働く」とは、世の中をより良くしてゆくことです。「会社」とは、どうやってどんな風に世の中をより良くしてゆくかを考えて実行するところです。
会社の数だけ夢(目標)があります。なんて、素晴らしいことでしょう。どの夢(目標)を持って生きてゆくか、それを見つけに行きましょう。
それが、「就職活動」です。

 

２０１５年２月５日

吉田理宏