働くを面白く！ビジネスをエンターテインメントに！WAYOUTカンパニー

ビジネスマン・ミュージカル『WAY OUT』との出会い（再演にあたって）

2012年10月4日は、WAYOUTカンパニーの「もう一つの設立記念日」とも言うべき日です。

その日、池袋の劇場シアターグリーンにてビジネスマン・ミュージカル『WAY OUT』が上演され、私がそのミュージカルを観に行ったことがWAYOUTカンパニーの設立のきっかけとなったからです。

この作品の脚本を書いた西野裕さんと、作詞作曲を手掛けその興行をプロデュースした まきりか さん（エミューエッグエージェンシー代表）は、吉田が以前に勤めていた経営コンサルティング会社（日本LCA、ベンチャー・リンク）の後輩で、西野さんからのこのミュージカルへの誘いがなければ、WAYOUTカンパニーが設立されることはなかったのです。

 

その『WAY OUT』を観て感動しました。

途中から涙があふれ続けて止まらないほどに。

 

その夜、私は客席に居合わせた友人と飲み、語り合いました。そして高まる思いを抑えられずTwitterとFacebookにこうメッセージを残しました。

「ありがとう。心の底から感動した。途中から涙が止まらなかった。人生で一番感動した。自分自身の仕事感や生きざまそのものだった。本も素晴らしい。音楽も演出も最高。演者さんたちのダンスも歌もそして表情もそれぞれを演じ切っていて素敵だった。日本を代表するミュージカルになると思う。いや、なってほしい。このミュージカルを宣伝するためなら、どこでも行く、何でもする。ありがとう。」

その後、紆余曲折があり、私は『WAY OUT』の興行権を譲り受け、今回（2013年秋）の再演に至りました。

その決断をするまでの間、実はこんなことを考えていました。

・これからの「いい会社」ってどんな会社なのだろう？

・これからの「働き方」や「（社会人としての）人材育成」ってどうなってゆくのだろう？

残業することがなくなり（少なくなり）、上司と飲みに行く機会もなくなり（減り）、社員旅行や運動会などの会社行事もなくなり（減り）、そんな時代の中で、わたしたちは「どうやって学んでいくのだろう」と。

悩んだ時、壁にぶつかった時、怒られた時、嫌なことがあった時、諦めそうになった時、楽しくなくなった時、嫌になった時、辞めたくなった時、いつも助けてくれたのは「同じ職場の誰か」でした。

その誰かが居ないとしたら…、そう考えると今の「新型うつ病」や「スピリチュアル系」や「ビジネスものの本」や「朝活（勉強会）」や、最近そういうものが流行っているのはそういった背景があるからなのだと分かってきたのです。

自分自身の力で、自分を励ましたり成長させたりしなければならない時代。そうした中で自分には何ができるだろうと考えた時、あの日感動した『WAY OUT』を多くの人たちに観てもらいたい！舞台という非日常の場で「働く」を楽しむキッカケを提供したい！そんな思いが心の底で湧きたってきたのです。


 WAYOUTカンパニーは、舞台興行のプロではありません。今回『WAY OUT』を再演するにあたっては、さまざまな方々の協力をいただきながら教わりながら学びながら準備を進めています。この場をお借りして感謝申し上げます。

そして、一人でも多くの皆さまにこの作品を観ていただき、そのお一人お一人の「元気」や「勇気」や「癒し」になれればと思っています。

 

（2013年7月30日、夜。吉田理宏。）